衝撃です・・・
時間単位のデータから見えてきたこと
さらに、7月18日(土)午後3時ごろに有名俳優の自殺が報じられた時間を起点に、いずれも時間単位の「自殺者数」、「ツイッター投稿数」、「自殺報道の量」のデータを重ね合わせて分析した結果。
引用:いのち支える自殺対策推進センター
自殺が報じられた直後にツイッターで男性俳優のフルネーム、「自殺」、「首吊り」の3つのワードがバースト(急な盛り上がり)し、その山が穏やかになった夜間帯に「〇〇したくない」、「リストカット」、「死にたい」、「孤独」、「助けて」の言葉を含むツイッターの投稿数が少しずつ時間をずらしながらピークを迎え、明け方に自殺者数が増加していることが分かりました
この事実を踏まえ、この会議の中で
ジャーナリストの古田大輔氏はこのように語っておられます。
「インターネットメディアの責任と考えられがちだが、拡散されている情報の起点はマスメディアの報道であり、新聞やテレビも『ネットメディアである』という自覚と責任を持つことが重要だ」
記憶に新しい2021年の有名女優
皆さんの記憶に新しい去年のクリスマス前に、両親ともに著名人である有名女性俳優がお亡くなりになられたのは記憶に新しいですよね?
その際の、報道はどうだったのでしょう?
初報から午前9時現在までの間に、この件に関するツイートは約46万件発信され、推定インプレッション(ツイートが他のユーザーに表示された回数)は約7億7千万回に上っている。
引用:いのち支える自殺対策推進センター
同じように、SNSで拡散されています。
報道はというと
自殺と断定されていない段階だが、初報のスポーツ紙の記事には「飛び降り」「自殺とみられる」という言葉が入っていた。
その後の報道でタイトルにまで入れていたのはこの社を含む2つのスポーツ紙で、特定の社が複数回報じる傾向がみられた。
一方で、他の報道機関はこの言葉をあまり使わずに「急死」「死去」「死亡」、書いたとしても「転落」までにとどめ、自殺をにおわせないよう様々な工夫をしているように見受けられた。
引用:いのち支える自殺対策推進センター
Yahoo!ニュースや報道各社はトップページにどう掲載したか
- Yahoo!ニュースでは「トピックス」の上位ではなく常に下位に配置
- NHKや読売新聞社、毎日新聞社等のサイトでも掲出はするがトップニュースには据えない形で配置
- 朝日新聞社は、初報から9時間以上経った午前9時半過ぎに初めて詳細を報じる記事が出た
全てこのような対応ではなく、一部スポーツ紙は「自殺かもしれない」と匂わせるような記事が出ていたようです・・・
この報道の後の自殺者数がどのようになったのかは、データがありませんでした・・・
まとめ
私たちが何気なく発信しているSNS。
報道機関だけでの問題ではなく、一人一人に責任が重くのしかかっていることがわかりました。
全てのこのようなニュースを無くすことは不可能かもしれませんが、その先には今も苦しんでおられる方がいることを理解した上で、人との会話、SNSでの発言に細心の注意を払うことが責務です。
今回の渡辺裕之さんの訃報を受けて、報道、そして私達のSNSが
『トリガー』
になっていないことを切に願います。
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