4月23日、北海道・知床半島沖で消息を絶った遊覧船「KAZU I」事故のニュースが飛び込んできたのは周知の事実。
業務上過失致死の疑いで2022年5月2日、捜査が入ることが明らかになりました!
文春のニュースで、悲惨な実態が判明しました・・・
この事故が
人災と思われる間接的要因とは?
それは、前船長の方の企業体質、社長とのやりとりで判明しました・・・
記事を抜粋して、その理由をお伝えします・・・
理由① 創業者から桂田精一氏への事業譲渡
2017年5月、同社は新たな舵をきる。高齢となった創業社長が、約4000万円で事業を譲渡。その経営権を買い取ったのが、地元のホテルチェーン「しれとこ村グループ」の代表取締役社長・桂田精一氏(58)だった。
引用:文春オンライン
桂田社長はニュースでもご存知の通り、船や海に関する知見を持ちあわせていなかったのです。
船の修繕に絶対に必要な物を購入したいと申し出ても、
『本当に必要なの?』と・・・
重い腰を中々あげなかったようです。
その理由は、
「しれとこ村グループ」は知床で4館のホテルを運営する地元のホテルチェーン。
実際には、グループの経営状況は火の車で、遊覧船事業の収益を旅館業で生じた債務の返済に回す
自転車操業・・・
だから腰が重たい
事故のニュースには、「KAZU I」の船体の先の方にヒビが入っていたとも伝えられています。
無線のアンテナも壊れたまま・・・
衛星電話も壊れたまま・・・
全ては『お金』が関係していたのは間違いありません。
理由② 社員の突然の解雇
前船長は12年前に入社し、操船技術を3年間かけて叩き込まれたようです。
「同業他社の船長や地元の漁師たちに操船を教わりました。休日の空いた時間に、ベテラン船長の横で操船の練習をさせてもらうのです。ウトロは狭い漁港の中に漁船から釣り船、観光船までとたくさんある。トップシーズンになると、かなり船が密集した港になるんですよ。海上には定置網のロープなどの浮遊物があって、運航にもかなりのテクニックが必要なんです。そこで他社の船にも乗せてもらいながら、操船技術を叩きこまれました。
「僕の他にもう1人の船長、営業担当、事務員、駐車場係など計4名の顔なじみのスタッフがいました。その方たちと一昨年のシーズンまで、遊覧船『KAZU I』と『KAZU III』を運航してきました」
引用:文春オンライン
しかし、2020年12月に桂田氏から
「松村さんだけを残して、他の4人を新しいスタッフにしようと思うんだけど」
との申し出・・・
「僕は『何を言ってんだろう』と思いました。海は何があるか分からない。経験の浅い人に務まるような、そんな甘い仕事じゃないよ、って。特にもう一人の船長は、僕が丹念に操船を教えた人だから、相当の信頼があったんです。それに、長年一緒にやってきたスタッフがいなくなれば、今回のような万が一の時に連携が取れなくなる危うさもあった。そこで社長に『どうにかならないですか』と直談判しました」
引用:文春オンライン
結局その後、前船長も解雇を告げられます・・・
そんな中、新しい船長になったのは、甲板員になってわずか3カ月の豊田徳幸氏(54)でした。船長も今も行方不明のまま。
前船長が3年間かけて叩き込まれた技術をろくに引き継ぐ事もできないまま、遊覧船は運行されていました。
技術も海への知見も皆無
お金も無い・・・修理できない・・・
社長の強引な事業運営が浮き彫りになり、間接的要因になっていることは間違いありません。
理由③ 悪天候での出航
「(救助要請のあった)カシュニの滝付近は、風が船に当たるんです。それに、港付近は穏やかでも、沖に進んでいくと荒れていることがある。だから、僕ら船長が『今日は波があるから船を出せない』と言っても、社長はよく理解していないのか『なんで出ないんだよ』と、言い返してくることもありました。海の状況も船のことも、何も分かっていない人なんです」
引用:文春オンライン
ニュースでもあったように、他の遊覧船会社は運行を悪天候の予想で中止にしていました。
おそらく、記事にもあるように事故の当日も船長の豊田氏も同じように『なんで出ないんだよ』と言われていたのかもしれません・・・
全ては社長の私利私欲(自転車操業)が原因なのは間違いありません・・・
命は二の次なのか・・・?
まとめ
未だに行方不明者が多数おられます・・・
家族のことを思うと心が張り裂けそうです。
この事故が不運ではなく、人災によることが大きい点にも憤りを感じずにはいられません・・・
命が第一優先であることを忘れてはいけません。
本日、捜査が入ることにより事実が明らかになること
1日でも早く、行方がわかっていない方が発見されることを切に願います・・・